ソフトB藤本監督 “常勝球団”の新指揮官でV奪還ならずも意外に「高評価」のワケ
新人監督としては上出来の部類だろう。
リーグ戦最終日までもつれたオリックスとのV争いに敗れ、今季は2位に終わったソフトバンク。就任1年目の藤本博史監督(58)は、ロッテに敗れた最終戦後のミーティングで「本当によくやってくれた。CSに向けて調整して、もう一回、日本シリーズでやり返そう」とゲキを飛ばした。
球団内からは、「短期決戦に強かった前任の工藤監督だったら優勝していたはず」「藤本さんは投手起用が下手」という声も出ているが、それはあくまで「欲を言えば」の話。チームを昨季4位から2位に浮上させた手腕は球団からも高く評価されている。
■ベテランの処遇
中でも「藤本監督でなければどうなっていたか」と球団が胸をなで下ろしているのが、チームの世代交代だ。近年、何度も優勝を経験しているだけに、功労者と呼ばれるベテラン選手が多い。彼らをムゲにしないよう花道をつくりつつ、若い世代と入れ替えもしなければいけない。功労者の扱いを間違え、ケンカ別れとなれば球団のイメージダウンは必至。このあたりは阪神を見れば一目瞭然だろう。