ソフトB藤本監督 “常勝球団”の新指揮官でV奪還ならずも意外に「高評価」のワケ

公開日: 更新日:

 新人監督としては上出来の部類だろう。

 リーグ戦最終日までもつれたオリックスとのV争いに敗れ、今季は2位に終わったソフトバンク。就任1年目の藤本博史監督(58)は、ロッテに敗れた最終戦後のミーティングで「本当によくやってくれた。CSに向けて調整して、もう一回、日本シリーズでやり返そう」とゲキを飛ばした。

 球団内からは、「短期決戦に強かった前任の工藤監督だったら優勝していたはず」「藤本さんは投手起用が下手」という声も出ているが、それはあくまで「欲を言えば」の話。チームを昨季4位から2位に浮上させた手腕は球団からも高く評価されている。

■ベテランの処遇

 中でも「藤本監督でなければどうなっていたか」と球団が胸をなで下ろしているのが、チームの世代交代だ。近年、何度も優勝を経験しているだけに、功労者と呼ばれるベテラン選手が多い。彼らをムゲにしないよう花道をつくりつつ、若い世代と入れ替えもしなければいけない。功労者の扱いを間違え、ケンカ別れとなれば球団のイメージダウンは必至。このあたりは阪神を見れば一目瞭然だろう。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド