森保監督の大胆采配は「嬉しい誤算」生み出すか…ケガ人続出でのカナダ戦、救世主を渇望
■鎌田大地の起用も視野に
特に注目されるのがボランチの選手起用だ。
柴崎・田中コンビは9月のエクアドル戦で先発したが、機能したとは言い難かった。田中は14日まで別メニューを強いられており、90分フルで使うわけにもいかない。そこで板倉、クラブでボランチの位置から輝きを放っている鎌田大地の起用も視野に入れる構えだ。
「鎌田に関してはボランチでの組み立て、相手の攻撃を止めて攻撃に絡む仕事をしてもらいたい」と森保監督もイメージを膨らませる。しかし、鎌田という日本代表最大の得点源の立ち位置を下げることは、決して得策とは言い切れないだろう。
2カ月のブランクがあった板倉と浅野の先発にもリスク承知でチャレンジする。「ここで世界基準の強度を出して長時間戦えなければドイツ戦には間に合わない」という危機感が森保監督の胸の内にあるのだろうが、再発した場合は選手のやりくりが厳しくなる。
起用が裏目に出ないように祈るしかない。