「豚肉持ち込み禁止」で大ブーイング! 食べるのはチーム関係者だけなのに
確かにイスラム教で豚肉はご法度だ。でも実はカタールでも、ほとんどのスーパーの一番奥に仕切られた部屋があり、非イスラムの労働者用として豚肉が売られているんだ。わずかではあるが、国内でも流通しているものをなぜ持って行っちゃいけないのか。食べるのはチーム関係者だけなのに……。困ったのはブラジルだけじゃない。少なくとも9カ国が同じ目に遭っている。
■専属シェフ帯同は毒まんじゅう対策
イングランドのポピュラーなブレックファストには豚肉のソーセージが欠かせない。大量の冷凍ものを用意していたが、それもアウト。スペインは100パックの生ハム、アルゼンチンはチョリソーをあきらめなきゃいけなかった。アルゼンチン代表はオフの日にはチームでアサード(BBQ)をする習慣があるんだけど、チョリソーがなければアサードとは言えないよね。
多くのチームは専属シェフを連れて行く。食べ慣れた味を提供できるし、ドクターや栄養士の指示を完璧に反映できる。何よりも安心、安全というのも見逃せない。W杯は“戦争”みたいなモノ。どんな手を使われるか分からない。はっきり言うと「選手たちの食事に一服盛らせないため」なんだ。