侍Jの宿敵 韓国代表を徹底解剖!WBC1次ラウンド3月10日に難敵と激突
■韓国代表は東京ドームが“大好き”
日本のメディアやファンは歴史的な背景から、「韓国選手は日本戦になるといつも以上に燃える」とか「日本戦だけは絶対に負けられない」と思っているようですが、韓国選手に話を聞くと、「たとえ、ジャンケンでも負けたくない」という若手や、「日本代表との試合を楽しみにしている」という選手などさまざま。
選手たちは野球に関しては日本の方がレベルは上だと認識している。日本のプロ野球のこともよく知っています。シーズン中に球場で取材していると、「また村上(宗隆=ヤクルト)がホームラン打ちましたね」と、多くの選手が話しかけてくる。
第3回、4回大会の1次R敗退は、開催地の台湾と母国での合宿からそのまま大会に入り、気持ちが「本番モード」に切り替わらなかったことも原因です。
今回の東京ドームは伝統球団の巨人の本拠地。都心の真ん中に位置し、敷地内にはタワーホテルと遊園地がある。こんな球場は韓国にはありません。球場に一歩入れば、国際大会へのスイッチが入ります。
1番が予想される朴以外はみなホームランを打てるパワーがあります。選手たちは「東京ドームは韓国の球場より狭く感じて凄くやりやすい」と口を揃えます。今回の韓国打線には注意が必要です。
ちなみに、日本でもよく取り上げられる韓国選手の兵役免除については、五輪のメダルかアジア大会の金メダルのみ。現在はWBCに優勝しても免除はありません。第1回大会ベスト4による兵役免除は特例措置によるものでした。
韓国は15日(日本時間16日)から米アリゾナ州トゥーソンで強化合宿を行っています。前回大会は初戦のイスラエル戦に惜敗。このつまずきで波に乗れませんでした。日本戦の前に9日のオーストラリア戦に勝たなければ、1次R突破は厳しいことは選手もわかっています。