WBC本番前「最後の実戦」で山川穂高に待望の一発…それでも西武首脳陣が心配顔のワケ
■「試合に出場できないのが一番怖い」
西武の嶋打撃コーチも「(侍ジャパンではスイングの)タイミングが早かったでしょ? 恐らく焦っていたんじゃないかな。そういう時の山川は顔を見ればすぐにわかるから」と本人以上にホッとした様子だったが、「ただ、チームとしてはね……」と、複雑そうな表情でこう続けた。
「ウチとしては、山川が試合に出場できないのが一番怖いんですよ。シーズンに向けた調整がそれだけ遅れるからね。ホームラン1本出たから安心かどうかは……何ともわからないけどね」
西武では言わずと知れた不動の4番だが、侍ジャパンでは「DHか一塁候補のひとり」でしかない。4日までの代表4試合はいずれもDHと一塁でスタメン出場。それが大谷らメジャーリーガーが合流すると、2試合ともベンチスタートの控えに回った。
本戦では、大谷のDH起用が確実。一塁には打撃好調の牧秀悟(24=DeNA)がいる。西武首脳陣の心配は続く。