侍J監督「栗山続投」急浮上!選手の評判上々も再びの激務に不安…本人は「GM業」に興味津々
GM業に関心
しかし、問題は当の本人が首を縦に振るかどうかだ。何しろ、今回のWBCでは全7戦で平均世帯視聴率が40%を超え、準々決勝のイタリア戦は大会史上最高の48.0%をマーク。過去最大の盛り上がりを見せただけでなく、世界一という最高の結果を得た。監督としてこれ以上の成果を出すことは難しい、と腰が引けて当然ではある。
ただでさえ日本代表の監督は労苦が大きい。選手選考、起用を含め、かかるプレッシャーは12球団の監督の比ではない。
さる放送関係者が言う。
「栗山さんが再び激務を全うできるかどうか、不安を抱えているともいわれています。さらに、4月末にニッポン放送のラジオ番組に出演した際には、日本ハムのプロフェッサーとしての仕事が1~2カ月に1回、合宿所で新人に講義をする程度のものだとしたうえで、『今から何をしたらいいんだろう、とまじめに考えている』『(今まで選手、監督として関わった日本ハム、ヤクルト以外の)他のチームの内情を知りたい』と明かした。さらに、『せっかくいい経験をして、もともとフロント業務に興味があった人間なので、誰か呼んでくれないかなって』とも発言。栗山さんは以前からGM業に強い関心がある。近い将来、日本ハムの稲葉篤紀GMが監督に就任すれば、栗山さんがその後任に座る可能性がある。他球団も、『栗山GM』には大いに興味を抱いているはずです」
その栗山監督は7日夜、テレビ朝日系で放送された「緊急特報!侍ジャパンWBC世界一の熱狂!」に出演。番組の平均世帯視聴率が15.8%(ビデオリサーチ調べ=関東地区)の高視聴率をマークした。世界一達成から1カ月半を過ぎた今もなお、国民のWBCへの関心の高さを示す結果となった。
■進退伺も長期政権
栗山監督は番組内で、大谷を招集する際のエピソードを披露。「“絶対ダメはなしよ”みたいな空気で。“絶対断るなんかありえないですよね”みたいな空気で(口説いた)」と明かし、出演者を驚かせた。
「NPBや侍Jは、栗山監督の“断り切れない性格”が攻めどころになるでしょう。日本ハムでは10年間も監督を務めましたが、成績が低迷したシーズンのオフには何度かフロントに“進退伺”を出していた。しかしフロントに慰留されるたびに続投要請を受諾。結果、超長期政権になった。今回もNPBや監督人事に携わるソフトバンクの王貞治会長らに頼み込まれたら、続投を受け入れる可能性はあると見る関係者は少なくありません」(別の球界OB)
次の侍ジャパンの試合は今年11月のアジアチャンピオンシップ。果たして侍Jは栗山続投でスンナリ行くのかどうか。