著者のコラム一覧
友成那智スポーツライター

 1956年青森県生まれ。上智大卒。集英社入社後、今はなきPLAYBOY日本版のスポーツ担当として、日本で活躍する元大リーガーらと交流、米国での現地取材も頻繁に行いアメリカ野球やスポーツビジネスへの造詣を深める。集英社退社後は、各媒体に大リーグ関連の記事を寄稿。04年から毎年執筆している「完全メジャーリーグ選手名鑑」は日本人大リーガーにも愛読者が多い。

駆け込みトレード最後の1人はオマケ扱い? 大化けしたメジャーの「後日指名選手」たち

公開日: 更新日:

 今年、11年3億ドル(約420億円)の契約でフィリーズに入団したトレイ・ターナーは、今では押しも押されもせぬスター遊撃手だが、パドレスでプロ入りして2カ月しかたっていないときにGMが交代したためトレード要員にされ、「後日指名選手」としてナショナルズに移籍する屈辱を味わった。

 しかし、育成力が低いパドレスから高いナショナルズに移ったことでターナーは瞬く間に才能を開花させ、走攻守揃ったリードオフマンに成長。2019年にナショナルズがワールドシリーズ制覇を成し遂げたときは、その牽引者になった。

 オールスターに5度選出された実績があるアストロズのマイケル・ブラントリーも、08年7月にC・C・サバシアがインディアンスからブルワーズに移籍した際、交換要員の3人目の「後日指名選手」としてイ軍に移籍。それをきっかけに打撃開眼し、中心打者になった。

 それ以外では、レッドソックスの主砲として君臨したデービッド・オルティス、同じレッドソックスのリードオフマンとして人気があったココ・クリスプ、12年にナショナルズで21勝をマークし最多勝投手になったジオ・ゴンザレスも「後日指名選手」としておまけのような形で移籍した経験があり、それを発奮材料にして出世の糸口をつかんだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    阿部巨人V奪還を手繰り寄せる“陰の仕事人” ファームで投手を「魔改造」、エース戸郷も菅野も心酔中

  2. 2

    ドジャース地区V逸なら大谷が“戦犯”扱いに…「50-50」達成の裏で気になるデータ

  3. 3

    大谷に懸念される「エポックメーキングの反動」…イチロー、カブレラもポストシーズンで苦しんだ

  4. 4

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  1. 6

    やす子の激走で「24時間テレビ」は“大成功”のはずが…若い視聴者からソッポで日テレ大慌て

  2. 7

    安藤サクラ「柄本佑が初めて交際した人」に驚きの声…“遊び人の父”奥田瑛二を持つ娘の苦悩

  3. 8

    堂本剛、松本潤、中山優馬…そして「HiHi Jets」髙橋優斗の退所でファンが迎えるジャニーズの終焉

  4. 9

    「光る君へ」一条天皇→「無能の鷹」ひ弱見え男子…塩野瑛久は柄本佑を超える“色っぽい男”になれる逸材

  5. 10

    虎の主砲・大山を巡り巨人阪神“場外乱闘”に突入か…メジャー挑戦濃厚な岡本の去就がカギを握る