オリ山本由伸メジャーでの評価高騰これだけの根拠 契約総額300億円級の大争奪戦に!
恩師が語るアタマとココロ
山本を中学時代に指導した東岡山ボーイズの中田規彰監督は、誰に教わるわけでもなく、クイックをしたり、試合で突然、スローカーブを投げたり、中学生離れした行動に何度も驚かされたと本紙に明かしている。
「他の子がしないような工夫を自分で考えながらやる。遊び心がありました」(中田監督)
1年目のオフには投球フォームをガラリと変えたことで球団の反対に遭った。当時の酒井勉二軍投手コーチ(現金沢学院大コーチ)は向上心にあふれ、頭を使って創意工夫を重ね、変化することも恐れない山本の強い意志を尊重した一人だ。
「先発で5回100球を投げると体が持ちませんと言うので、『負担の少ない投げ方に変えるか、トレーニングを強化して故障しない体づくりをするか、どっちかだよね』とアドバイスしたら、キャンプの時にその両方を達成した。1年目にある程度結果が出ていたので、周囲に『変えすぎだ』と猛反対されましたが、これと決めたことは貫いていました」(酒井氏)
来年、海の向こうに行っても、そのクレバーさと強靱なメンタルが大きな武器になりそうだ。