太刀川正樹
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太刀川正樹ジャーナリスト

1946年、東京生まれ。国際ジャーナリスト。早稲田大学教育学部英文科在学中、韓国国立ソウル大学語学研究所へ留学、韓国語を学ぶ。講談社の日本語版「ペントハウス」ニューヨーク特派員などを経験。著書・訳書に「政権交代」「平壌十五号官邸の抜け穴」「オリンピック30年」など。

【move heaven and earth】大谷翔平の居場所をつくるために「全力を尽くす」

公開日: 更新日:

 直訳すると、「天と地を動かせ」となるが、ここでの意味は「目的を達成するためにあらゆることをする」というイディオム(慣用句)の一つ。

 辞書には「you should move heaven and earth to see aurora(オーロラを見るために全力を尽くすべきだ)」という英文例があった。

 このフレーズは、米スポーツサイト「bleachers nation」の記事に登場したもので、FAとなる大谷翔平を巡り、ある球団が「彼のための居場所をつくるために全力を尽くそうとしている(move heaven and earth to make room for him)」と書いている。ボストン・レッドソックスのことだ。

 FA大谷の獲得に興味を示すレッドソックスは9月に、編成本部長のブルーム氏を解任。大谷獲得のための人事だと推測されている。

 記事にある「make room for him」は「彼のために入居の準備をしておく」「居場所を空けておく」。米メディアが、日本に近い西海岸でのプレーを望んでいると見る大谷にとって、ボストンは東海岸の中でも最も遠い場所だ。これを、「大谷の変心(thinking change)」と勝手に解説するメディアもある。

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