PL学園OB監督に可能性残す大物たちの事情…過去わずか5人、楽天・今江敏晃は3人目の現職
17日、楽天の新監督に就任することが発表された今江敏晃一軍打撃コーチ(40)は、「ビックリした。ワクワクより緊張」と正直だった。
2019年限りで引退後、すぐに楽天の指導者に転じて4年のキャリアを積んだ。とはいえ、今季途中に一軍打撃コーチに配置転換されるまで要職に縁はなく、育成や二軍を担当。15年オフにロッテからFA移籍した外様に白羽の矢が立つとは本人も想定外だったのは確かだろう。
PL学園高の先輩にあたる、評論家の橋本清がこう言う。
「監督としての能力はもちろん未知数ですが、人間性とリーダーシップには太鼓判を押せます。彼が01年のドラフト3巡目でプロ入りした直後の正月、私の自宅に年賀状が届いた。会ったこともない今江からで、“PL学園47期の今江敏晃と申します。この度、ロッテへの入団が決まりました。一生懸命がんばりますので、ご指導、よろしくお願いします”と直筆で書いてありました。当時、何十人も球界にいたPL学園の先輩全員に出したといいます。その後、ロッテ、日本代表の主力になっても真面目な人間性はまったく変わらず、今江を悪く言う声は聞いたことがない。楽天の球団社長は新監督の条件に人望、リーダーシップを挙げていましたが、その点で今江監督に勝る人選はないと思います」