吉田輝星トレードではっきり! 今や「ドラフトと育成」は日本ハムよりオリックスの“十八番”

公開日: 更新日:

ドラフトと育成」といえば、かつては日本ハムの十八番だった。

 ドラフトで獲得した若手をファームで“促成栽培”。一軍でイケるという判断があれば、主力を放出してでも働き場所を与える。そういった活発な新陳代謝が、2006年からの11年間で5回のリーグ優勝につながった。

 しかし、「ドラフトと育成」の専売特許は、いまやオリックスに取って代わられた。改めてそう思わずにいられないのが24日、両球団から発表された日本ハム・吉田輝星(22)とオリックス・黒木優太(29)の交換トレードだ。

 金足農(秋田)出身の吉田は18年夏の甲子園の準優勝投手。「金農旋風」の立役者で同年のドラフト1位で日本ハムに入団した。「甲子園のヒーロー」はしかし、プロ5年の通算成績が3勝9敗。今季は中継ぎとして3試合に登板しただけだった。

「開幕を二軍で迎えたことで、白羽の矢を立てたのがオリックス。今年に入って何度か日本ハムに譲渡を申し入れたが断られ、ようやく実現したトレードと聞きました。150キロ超のストレートに右打者の外角に鋭く曲がるカッターの持ち主。オリックスの首脳陣は再生可能と踏んでいるようです」(オリックスOB)

 オリックスはプロ4年目の宮城(22)や紅林(21)が主力に成長。今季は3年目の山下(21)や6年目の東(23)がローテ入りした。ドラフトで獲得した高校生を次々に主力に育てているだけに、日本ハムで伸び悩んだ吉田も大化けするかもしれない。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    岡田阪神は「老将の大暴走」状態…選手フロントが困惑、“公開処刑”にコーチも委縮

  2. 2

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  3. 3

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  4. 4

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  5. 5

    中日・根尾昂に投打で「限界説」…一軍復帰登板の大炎上で突きつけられた厳しい現実

  1. 6

    安倍派裏金幹部6人「10.27総選挙」の明と暗…候補乱立の野党は“再選”を許してしまうのか

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    79年の紅白で「カサブランカ・ダンディ」を歌った数時間後、80年元旦に「TOKIO」を歌った

  4. 9

    阪神岡田監督は連覇達成でも「解任」だった…背景に《阪神電鉄への人事権「大政奉還」》

  5. 10

    《スチュワート・ジュニアの巻》時間と共に解きほぐれた米ドラフト1巡目のプライド