日大アメフト部廃部を巡る報道に賛否…教育の専門家は現役部員の嘆願に「甘い」

公開日: 更新日:

 日本大学アメリカンフットボール部は、違法薬物事件で3人の逮捕者を出した影響で廃部の方針が固まった。それに対し、29日には、部員が「撤回」を求める署名を提出したが、廃部を巡っては、スポーツ界やテレビ番組コメンテーターなどからは同情の声も上がっている。

 アメフト部員の事件では、今月21日、酒に酔って抵抗できない状態の女性に性的暴行をしたとして、準強制性交の罪に問われた同志社大学アメフト部の元部員ら4人に、京都地裁がそれぞれ懲役3年6月(求刑懲役5年)の判決を言い渡したばかり。今回の日大の違法薬物事件と比較し、部内の不祥事の連帯責任について議論になっている。日大側の処分方針は妥当なのか、それとも……。大学ジャーナリストの石渡嶺司氏が言う。

「廃部は不可避でしょう。逮捕者が1、2人であれば違法薬物問題は他大でも起きていましたから、ここまでにはならなかったと思います。ただ、今回は部員の半数が生活する学生寮で起きていて、違法薬物に手を出していなかった学生も誰一人、逮捕者の薬物使用を『知らなかった』とは理解しがたい環境ですから。もっと前に学生側から『おかしな学生がいる』と申告することもできましたし、学生たちも甘かったと言えます」

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に