大谷翔平が会見で明かしたドジャース入団の決め手「この10年を成功とは思っていない」の姿勢に共感
大谷翔平(29)がマーク・ウォルター筆頭オーナーにうながされてドジャーブルーのユニホームに袖を通した。入団会見は日本時間15日午前8時過ぎ、日米合わせて約350人の報道陣が見守る中、ドジャースタジアムのセンターフィールドプラザでスタート。
冒頭でフリードマン編成本部長が「彼をドジャースの一員として迎えられたことを大変うれしく思う。彼はより大きなステージで力を発揮し、多くの熱意をもった選手だ」と大谷を紹介した後、本人は30分間に及ぶ質疑応答の中でドジャースを選んだ理由、契約金の後払いとオプトアウト(契約解除)条項、9月に手術した右肘の状態などに関して話した。
◇ ◇ ◇
大谷を巡ってはヤンキース、ジャイアンツ、ブルージェイズといった複数の資金力豊富な球団が熾烈な争奪戦を繰り広げた。
そんな中、ナ・リーグ西地区の名門球団を選んだ理由について「(交渉中)心に残っているのは、彼ら(ウォルター・オーナー、フリードマン編成本部長)は『この10年間、ドジャースが経験してきたことは成功だと思っていない』とおっしゃられていたので、皆それだけ勝ちたいという気持ちが強いんだなと思います」と、常にワールドシリーズ制覇を目指す球団の姿勢が決め手になったと説明した。
集まった日米のメディアからは今年9月に右肘靱帯を修復する手術についても質問されたが「術式については前回(2018年オフ)とは違うので、それをどう表現するかは僕の専門外。それはドクターの方が詳しいと思う」と詳細は明かさなかった。
術後約3カ月が経過し、患部の回復具合は良好なようで「打撃の方はすでに素振りを始めている。おおむね予定通りに来ている。若干、早いくらいの感じに来ているので、開幕には十分に間に合うと思います。スプリングトレーニングでしっかりゲームに入れる準備ができれば開幕には間に合う感じがしますね」と、打者限定で出場する来季開幕を見据えた。