ドジャース大谷翔平が「オーナーか編成本部長の退団」を契約解除の条件にした“真の狙い”
大リーグ公式サイトによれば、大谷が球団幹部の人事をオプトアウトの条件にしたのは、メジャー史上3番目に長い11年連続ポストシーズン進出を継続している現在の体制を評価しており、球団トップが入れ替わることで、運営方針が変わるのを恐れたのだという。入団会見では大谷本人も、「皆が同じ方向に向いているのが大事だと思っているので。ドジャースに入団すると同時にメインの二方(オーナーと編成本部長)と契約する形ですし、そこがもし崩れるのであれば、この契約自体も崩れることになるのかな。そういう契約かなと思います」と説明した。
■ドラフトと育成重視する現体制がお気に入り
大リーグに詳しいスポーツライターの友成那智氏がこういった。
「ナ・リーグの強豪の一角であるドジャースを支えているのはドラフトと育成です。後にマーリンズで初の女性GMとなるキム・アング氏がド軍のGM補佐に就任した02年にドラフト、育成方針の見直しを図り、現在の強化システムの構築につながった。近年のドラフトでは投手の発掘に注力し、特に将来性のある先発タイプを中心に指名してきた。マイナーの指導体制も整備し、今では投手、野手とも育成力には定評があります」