オリックス福良淳一GM「(高卒選手育成の秘訣は)ありませんが、強いて言えば…」
「1位はみんなで考えて決めている。方針というより、発掘してくるスカウトの目が優れているんじゃないですか」
──昨秋は4位まで高校生を指名するなど徹底している。
「ドラフト戦略と並んで、指名した高校生を育てる育成力も大事。スカウトもそうだけど、育成を手助けしているコーチ陣も優れていると思います」
──3年間はファームでじっくり体づくりを徹底するとか、高卒選手育成の秘訣は?
「そういうものはありません。強いて言えば、どんどん実戦経験を積ませること。実戦の中でしか覚えられないことが多いので、投手で肩、肘に問題がなければ、どんどん上(一軍)に上げて実戦に出していきます」
■「できると判断したらすぐに一軍で使う」
──昨季は高卒3年目の山下舜平大(21)が、プロ初登板で開幕投手を務める規格外のデビューでした。
「舜平大はファームで2年間やって、いけるという判断だったので抜擢しました。宮城は1年目にデビュー(して初勝利)。2年目は開幕ローテ入りして2ケタ勝利(13勝4敗)を挙げた。年数などは決めずに、できると判断したら、スピード感を持ってすぐに上で使うことですね」