女子ゴルフ五輪代表「2枠」争いの熾烈 3番手・山下美夢有は出遅れ、2番手・古江彩佳はエンジン全開
【ダイキンオーキッドレディスゴルフトーナメント】第2日
今季の山下美夢有(22)は4人目の3年連続年間女王と8月のパリ五輪代表を狙っている。とくに五輪への思い入れは強い。全米女子プロ選手権終了(6月24日)時点で各国・地域から最大4人まで出場可能な世界ランク15位以内に食い込みたい。ちなみに、15位以内がいない時は同ランク上位2人が代表になる。
山下は現在世界ランク22位。代表争いでは3番手。開幕戦から優勝したいところだが、通算11アンダーで首位に立った西郷真央(22)から9打差の11位タイと離されている。
世界ランクで山下より上にいるのは、17位の畑岡奈紗(25)と20位の古江彩佳(23)。東京五輪代表を逃し、悔し涙を流した古江は今回、「パリ五輪に出たい」と公言。その思いは山下以上だろう。
代表が決まる6月末まで、残された時間は少ないだけに、古江はスタートからエンジン全開だ。米女子ツアー開幕戦のヒルトン・チャンピオンズは首位タイで週末を迎えて惜しくも4位。次戦のドライブオン選手権も4位と健闘し、山下を抜いて代表権内の2番手に浮上した。サウジアラビア開催の欧州女子ツアーは42位、前週のホンダLPGAも23位に終わったが、今週のHSBC世界選手権(シンガポール)は、2日目に67をマーク。通算6アンダーは首位に1打差の2位につけている。畑岡も通算4アンダー4位と優勝圏内に入っており、代表争いで抜け出す構えだ。
古江と畑岡は最高峰の米女子ツアーを主戦場にしている。「国内組の山下に五輪代表を譲るわけにはいかない」というモチベーションで戦っているのではないか。