大谷翔平「希代の野球好き」の落とし穴…無理押して出場→全力プレーが招く最悪事態

公開日: 更新日:

 昨年暮れのNHKのインタビューではスライダーについて、「浮力をちょっと上げる代わりに横幅が狭くなったりとか、浮力を落とす代わりに横幅を広くしようとか」「ピッチングはデザインみたいな感じと言われているので、どういう形にデザインしていくか」と話している。ピッチングを自分でデザインするのが好きで楽しいのだ。

 巨人からヤンキース時代にかけて1768試合連続出場の松井秀喜は、自著「不動心」の中で「好きな野球で常に勝ちたい。『好きこそものの上手なれ』は、物事の核心をついていると思う」と書いている。心底、野球が好きで楽しい。だからこそ休まなかったし、結果としてワールドシリーズMVPを獲得することもできたのではないか。

 大谷も同じ思考が根底にあるのだろうが、その思いが強過ぎるだけに体にかかる負担はハンパじゃない。件のダブルヘッダーでは2本目の本塁打を打った直後からけいれんに悩まされ、シーズン終了間際に2度目の右肘手術をするハメに。野球が好きで、面白いがゆえに、無理を無理と思わず、取り返しのつかないことになりかねないのだ。

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊川怜の元夫は会社が業績悪化、株価低迷で離婚とダブルで手痛い状況に…資産は400億円もない?

  2. 2

    粗製乱造のドラマ界は要リストラ!「坂の上の雲」「カムカムエヴリバディ」再放送を見て痛感

  3. 3

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  4. 4

    綾瀬はるか"深田恭子の悲劇"の二の舞か? 高畑充希&岡田将生の電撃婚で"ジェシーとの恋"は…

  5. 5

    斎藤元彦知事ヤバい体質また露呈! SNS戦略めぐる公選法違反「釈明の墓穴」…PR会社タダ働きでも消えない買収疑惑

  1. 6

    渡辺裕之さんにふりかかった「老年性うつ」の正体…死因への影響が報じられる

  2. 7

    水卜ちゃんも神田愛花も、小室瑛莉子も…情報番組MC女子アナ次々ダウンの複雑事情

  3. 8

    《小久保、阿部は納得できるのか》DeNA三浦監督の初受賞で球界最高栄誉「正力賞」に疑問噴出

  4. 9

    菊川怜は資産400億円経営者と7年で離婚…女優が成功者の「トロフィーワイフ」を演じきれない理由 夫婦問題評論家が解説

  5. 10

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”