大谷がピッツバーグ初見参! 名物場外弾「アレゲニーヒット」を阻む“144mの壁”
アレゲニーヒットを打つには飛距離144メートル以上、打ち出し角度25度以上が必要とされる。MLBが15年に導入した打球や投球を計測するスタッツキャストによると、ベルが放ったアレゲニーヒットは約144メートル、角度27度だった。15年に記録したパイレーツのペドロ・アルバレス(現ブルワーズフロント)は飛距離136メートルながら、角度は31度だった。
飛距離自慢の大谷が初めてのPNCパークで右方向に場外弾を放てば、老舗球団の歴史に名を残すことになるが、今季の状態では微妙かもしれない。
大谷が放った本塁打の今季最長飛距離は5月5日のブレーブス戦(ドジャースタジアム)でマークした141.4メートル、角度は34度。角度は十分でも飛距離は3メートル足りないのだ。
大谷の過去の最長飛距離は昨年6月のダイヤモンドバックス戦で放った30号ソロの150.3メートルで、昨季のメジャー最長記録だった。
昨季、月間15本塁打をマークするなど6月を得意とする大谷が昨年同様、自己最長飛距離を更新すれば、滅多にない光景が見られそうだ。