セ・リーグ本塁打王の大本命は誰?ヤクルト村上宗隆でも、巨人岡本和真でもない「第3の男」
セ・リーグは優勝争いに加え、本塁打王争いも第4コーナーに差し掛かりつつある。
20本塁打でトップを走るのはヤクルトの村上宗隆(24)。3本差で巨人の岡本和真(28)、DeNAのオースティン(32)が追う展開だ。2020年から昨季までの4年間は、村上(21、22年)と岡本(20、21、23年)がタイトルを分け合っている。
所属チームの順位や残り試合数などの条件は違えど、球界では「故障の多さがネックですが、DeNAのオースティンが最もタイトルに近い」との声が少なくない。
本塁打率(打数÷本塁打)は村上の16.75、岡本の21.06に対し、オースティンが13.59でトップ。3人が残りの全試合に出場して3打数ずつ積み重ねるとすると、最終的な本塁打数は村上28.4、オースティン27.2、岡本23.6。オースティンは約1本差で村上に及ばないが、球界OBはこう言う。
「オースティンはさらに本塁打率がアップする要素はあります。65試合で20本塁打した来日1年目の20年は11.9をマークしているうえ、最も確実性が高い(打率はオースティン.303、村上.233、岡本.260)。村上と同様に全方向に満遍なく本塁打を打てるのも強み。岡本も広角に打てる技術がありますが、今季は逆方向への本塁打がわずか1本。安打も含めて引っ張りの打球が多いのは不安材料です」