巨人期待の若手は“チキン”状態…阿部監督が期待する坂本勇人の「真夏の大逆襲」

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 8月に入って調子を上げているのが、巨人坂本勇人(35)だ。

 昨7日の広島との首位攻防戦に「7番・三塁」でスタメン出場し、二塁打を含む3安打2得点。5月22日の中日戦以来の猛打賞をマークした。

 遊撃から三塁にコンバートされた今季の坂本は開幕から不振が続き、6月下旬にはケガや体調不良以外では新人だった07年以来、17年ぶりの二軍落ちの屈辱を味わった。

 7月中旬に再昇格を果たしたものの、なかなか調子が上がらず、先月30、31日の阪神戦はスタメン落ち。レギュラー剥奪で代打、守備要員となる危機に直面したが、時にバットを短く持つなど微調整。8月は出場した4試合すべてで安打を放つなど、存在感を増しつつある。

 試合後の阿部監督は坂本について、「あとはここ、というところでやってくれたら100点」と話すにとどめたが、活躍は願ったり叶ったりだろう。なにしろ、坂本を脅かすべき若手がパッとしないからだ。

 開幕前に遊撃レギュラーを目された2年目の門脇誠(23)はこの日、途中出場して1安打1盗塁をマークしたものの、87試合出場で打率.215、0本塁打、12打点。打撃不振でベンチを温める日々が続いている。阿部監督は先月16日の阪神戦後に、「みんなヒーローになりたくねえのかな。打てなかったらどうしようみたいな。“チキン”なだけなんだろうけど、『何が何でも』みたいなのが見えない」と語気を強めたが、その日は門脇が2度の満塁の好機に凡退するなど、精彩を欠いたことが念頭にあったのは間違いない。

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