中国卓球人気選手が国内で「ビジネス」の餌食に…ボロボロで挑んだアジア杯では日本に涙
サッカーでいえば、習近平国家主席がサッカー大国を目指し、1994年に設立されたプロリーグでは、大枚をはたいて欧州リーグのスター選手を獲得。今年6月の欧州選手権では中国企業のスポンサーが過去最多の5社に上り、全体の3分の1を占めた。
が、肝心の代表チームは国際大会で精彩を欠いている。パリ五輪出場を賭けたU23アジアカップで2連敗し、切符を逃した。U23アジアカップにおける中国の通算戦績は1勝13敗で、過去に一度もグループステージを突破していない。W杯予選のテレビ中継もなく、中国国民の関心も低いという。
「卓球も必ずしも安泰とはいえません。かねて、『中国が強すぎるから』という理由で、五輪種目から除外されるとのウワサが絶えない。『チャイナスマッシュ』をはじめとした卓球ビジネスに躍起になっているのは、そうした危機感もあるのでしょう」(同)
ビジネスも大事とはいえ、選手がボロボロになったら元も子もないが。
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日本の卓球界もこの先安泰とは言い難い状況だ。長らく卓球界の最前線に立ってきた伊藤美誠がパリ五輪で代表漏れしたように、異常事態が起きている。伊藤は、いったいなぜ転落したのか。彼女に何が起きていたのかを紐解くと、日本卓球界のいびつな構造が見えてくる。
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