ドジャースは大谷の「中途半端な二刀流」を危惧…今季も打者に軸足なら、他の野手へのしわ寄せ必至
前夜は総額2000万円の「おもてなし」も…
成績が下がった要因が疲労だとすれば、DHを休養に使えなかったことと無関係ではない。まして今回の東京開幕を体調不良で欠場するベッツ(32)も含めて、主力のほとんどは30代のベテランだ。
大谷が加入する前年の23年、ドジャースのDHを務めたJ・D・マルティネス(37)は113試合に出場しただけ。スミスは14試合、マンシーは10試合、それぞれDHで出場したことで休養を確保している。大谷が今年も打者に軸足を置くことになれば、他の主力にとってダメージとなりかねないのだ。
もっとも、ドジャースの首脳陣は他の選手にとってマイナスになろうが、大谷が突出した成績を残す方がチームにとってメリットはデカいとソロバンをはじいている。だからこそ昨年は年間通して大谷をDHで起用した。今年も大谷が打者としてケタ違いの成績を残す一方で、他の選手にはシワ寄せがいく可能性が高い。
16日の阪神戦後、大谷は山本由伸(26)、佐々木朗希(23)とともに東京開幕のロースター31選手全員の夕食会を開催した。「東京開催ということで、僕たち日本人選手3人から、翔平さんがもちろんメインですけど、皆さんに喜んでもらえたらと思って。お寿司と焼き鳥を準備しています」と山本。職人を呼んでマグロの解体ショーまでやり、かかった費用は総額で2000万円はくだらないといわれている。「翔平さんがメイン」というから、おそらく大谷が支払ったのだろう。
大谷の“豪華ディナー接待”に選手たちは大満足だったものの、それが「ひとり勝ち」の埋め合わせになるかは定かじゃない。