5年以内に箱根経験者から2時間3分台の記録が生まれ、世回大会で優勝争いする日本人選手が出てきます
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青学大OBでGMOインターネットグループ所属の吉田祐也選手(28)が、9月の世界陸上・東京大会のマラソン日本代表に選出されました。
彼は、青学大4年で初出場となった箱根駅伝の4区で区間賞を獲得。総合優勝に貢献しました。
大学卒業を機に引退を表明していましたが、言葉の裏に後悔しているような気配を感じ取り、卒業前に「思い出づくりで走ってみたら」と勧めた別大マラソンで、2時間8分台の好タイム完走。内定企業に断りを入れ、現役を続けることになりました。そして昨年12月の福岡国際マラソンで日本歴代3位となる2時間5分16秒で優勝。世界陸上の代表に選ばれました。
彼よりも身体能力の高い選手は少なからずいましたし、決して華やかなタイプのランナーでもありません。コツコツと練習を積み重ねることのできる「努力の天才」である吉田選手が、青学大の駅伝選手で初めてのマラソン世界大会代表選手になるなんて……。こんなに心を強く打たれたことはありませんでした。