「うつが治る食べ方、考え方、すごし方」廣瀬久益著

公開日: 更新日:

 厚生労働省によれば、うつ病を含む気分障害の患者数は100万人超。この15年ほどで倍以上になっている。

 そして、休職が必要とされた人のうち、8割もの人が治療困難や再発によって職場復帰を果たせないでいるのが現状だ。

 治りにくく増え続けるうつ病の治療に対し、本書では薬以外のアプローチについて詳しく取り上げている。近年、抗うつ薬でも改善しないうつ病に対し、栄養療法が重視される傾向にある。例えば、鉄欠乏がうつ病の原因になる場合があるという。貧血なら分かるが……と疑問に思うかもしれないが、体内の鉄は脳機能の維持に深くかかわっており、鉄のサプリメントによる治療でうつ状態や睡眠障害の改善が期待できるのだ。

 うつ病の回復に、光が見えてくる。

(CCCメディアハウス 1500円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    中日1位・高橋宏斗 白米敷き詰めた2リットルタッパー弁当

  3. 3

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  4. 4

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    悠仁さま「学校選抜型推薦」合格発表は早ければ12月に…本命は東大か筑波大か、それとも?

  2. 7

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 8

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 9

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議