「主夫になってはじめてわかった主婦のこと」中村シュフ氏

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「家政学を学んだので一応の知識はありましたが、実地にやるとやはり違いますね。シュフの仕事は、料理や掃除というワンポイントではなくて、全体の流れの中で、どうコーディネートするかが醍醐味です。同時並行の多様な作業が、パズルのようにピチッとハマった時が気持ちいいんです。やってみれば面白いと感じる男性は、多いと思いますよ」

 しかし育児では、母乳という巨大な壁にぶち当たる。泣きやまない赤ん坊をひたすら抱っこし続けたことも。だからこそ、離乳食を食べてくれた時の感動は大きい。「母子の絆にはかなわないから」その分、子どもに話しかけ、ボケとツッコミで危機を乗り切る。味噌汁をこぼした子どもに「こぼしちゃったんかーい! 拭こうと思ってティッシュ取ろうとして今度はミルクもこぼすんかーい!」というノリで、お笑いにする。ママにも役立つ育児術だ。

「男にも、家事や育児をする『シュフ』の部分があります。それを目覚めさせれば、家庭も円満、サバイバルする力もつきます。働きづめの男性と、家事育児に疲れた女性、どっちの気持ちもわかるので、両者の懸け橋になりたいですね」

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