「中間層消滅」駒村康平氏

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 フランスの経済学者ピケティも指摘したように、今、富の集中による所得格差が世界中で問題になっている。日本もその例外ではない。

「たとえば、高所得者の給料が100万円から200万円になり、低所得者の時給が1000円から1100円になったとします。格差は広がっていますが、経済学的には両者とも所得が増えて幸せになった、と捉えます。経済学が市場メカニズムを正当化していますから、放置していれば所得格差は広がる一方です」

 そして、高所得者層の取り分が増えるほど、中間層と低所得者層の差がなくなっていき、中間層が消滅する――。

「中間層がいなくなると社会の不安定化が起こると危惧しています。親子間での格差の連鎖が発生し、低所得が理由で教育の機会を得られない人が増えます。そこで生まれた格差は社会に出ても続くため、信頼関係や規範意識は損なわれ、経済成長の低下へとつながり、政治的な不満も高まります」

 さらに問題なのは、富の集中は、格差を固定し、社会を二極化させてしまうことだ。

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