「イタリア『色悪党』列伝」ファブリツィオ・グラッセッリ著

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 イタリア史を彩る「凄くて、悪くて、モテまくった」男たちの人生を、彼らの身近にいた人物からの視点でドラマチックに描く歴史読み物。

 紀元前57年、ローマ暦697年の2月、ローマ軍の兵士アメリウスは、女との情事中に命を狙われた総司令官のカエサルを救った功績から専属の護衛兵に抜擢される。以来、「影」としてカエサルと行動を共にするアメリウスは、彼がローマの元老院議員の妻から、平民の娘、そしてクレオパトラまで、ありとあらゆる女たちとベッドを共にするのを間近に見る。

 その他、侍従長の目に映る15世紀の法王アレッサンドロ6世や音楽家プッチーニなど、7人の功績を彼らの夜の生活とともに描く。

(文藝春秋 780円+税)

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