「花鳥茶屋 せせらぎ」志川節子著

公開日: 更新日:

 不忍池のほとりに珍しい鳥や植物を集めて見せる、行楽客に人気の花鳥茶屋〈せせらぎ〉。16歳の勝次はここで鳥籠職人の修業をしている。

 ある日、松川屋彦左衛門が妾のお絹を連れてやってきた。お絹はヤマガラを飼いたいというが、あいにくヤマガラ籠が売り切れで、勝次が注文の籠を作ることに。勝次が籠の材料の見本と図面をもって訪れたとき、お絹の家には扇屋の若旦那の卯之さんという先客があった。お絹は、彦左衛門は六の日にしか来ないからだいじょうぶだと言うが、後日、勝次は卯之が女と出合い茶屋から出てくるのを見た。

 不忍池で繰り広げられる茶くみ娘や眼鏡職人などの青春を描く時代小説6編。(祥伝社 1700円+税)



最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末