「監督たちの高校サッカー」青柳愛・笠井さやか著

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強豪校を率いる名将の素顔と指導論

 全国高校サッカー選手権大会でピッチリポーターを経験した2人の人気アナウンサーが、カリスマといわれる名監督の素顔を追いかけ、その人柄やサッカーの指導理論、教育者としてのポリシーなどを掘り下げた一冊。

 取り上げたのは、暁星高校の林義規、市立船橋高校の朝岡隆蔵、富山第一高校の大塚一朗、京都橘高校の米澤一成、清水桜が丘高校の大瀧雅良という、高校サッカー界を支えてきた5人の名将。

 それぞれの監督へのインタビューのほかに、教え子や関係者の声も拾いながら、4000を超える高校サッカーの参加校の中で結果を出してきた監督が何を考え、何に着目し、どう工夫し、どのように日々選手に接しているのかを引き出している。

 それぞれの監督の個性と、若き選手の勝利を求める強い気持ちがぶつかり合う現場ならではの言葉が興味深い。サッカーに興味がある人はもちろん、教育や人材開発などに関心がある人にも参考になりそうなヒントが満載だ。(東洋館出版社 1300円+税)


【連載】週末に読みたいこの1冊

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