「長引くセキはカゼではない」大谷義夫著

公開日: 更新日:

 咳の症状が2週間以上続く場合、風邪である可能性は極めて低く、別の疾患が隠れている可能性が高いと本書。風邪のウイルスは体内に侵入して増殖するが、しばらく経つと力が衰えて自然に減少していく。この“しばらく”がおよそ2週間であり、著しく免疫力の低い人でない限り、風邪が2週間以上続くことはないという。

 ならば、長引く咳の正体は何なのか。近年、増加傾向にあるのが咳喘息で、花粉症や食物アレルギー、そしてPM2・5などが要因となり発症するケースが増えている。放置していると本格的な気管支喘息に移行し、呼吸困難にもつながるため要注意なのだ。

 他にも、高齢者に多い肺炎、喫煙者に多いCOPDなど、咳を誘発する疾患について解説していく。(KADOKAWA 1300円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    メッキ剥がれた石丸旋風…「女こども」発言に批判殺到!選挙中に実像を封印した大手メディアの罪

  2. 2

    一門親方衆が口を揃える大の里の“問題” 「まずは稽古」「そのためにも稽古」「まだまだ足りない稽古」

  3. 3

    都知事選敗北の蓮舫氏が苦しい胸中を吐露 「水に落ちた犬は打て」とばかり叩くテレビ報道の醜悪

  4. 4

    東国原英夫氏は大絶賛から手のひら返し…石丸伸二氏"バッシング"を安芸高田市長時代からの支持者はどう見る?

  5. 5

    都知事選落選の蓮舫氏を「集団いじめ」…TVメディアの執拗なバッシングはいつまで続く

  1. 6

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 7

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  3. 8

    ソフトバンク「格差トレード」断行の真意 高卒ドラ3を放出、29歳育成選手を獲ったワケ

  4. 9

    “卓球の女王”石川佳純をどう育てたのか…父親の公久さん「怒ったことは一度もありません」

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方