「昭和の歌藝人」三波春夫 三波美夕紀著

公開日: 更新日:

東京五輪音頭」(1963年)や万博のテーマソング「世界の国からこんにちは」(1967年)などを歌い、国民歌手と呼ばれた三波春夫の評伝。

 三波春夫は大正12年、新潟県で生誕。7歳で母を亡くした後、父親の借金が原因で逃げるように一家で上京。13歳から家計を助けるため働き始めるが、浪曲好きが高じ、仕事の傍ら浪曲学校に通い始める。興行師でもあった校長に100年に一度の声の持ち主と認められ17歳で座長となり巡業の舞台に立つが、客が入らず、研鑽の日々が続いたという。

 戦争やシベリア抑留などを経て国民歌手となっていく姿をマネジャーとして晩年を支えた娘が、その素顔とともに伝える。(さくら舎 1500円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」