「身近にある毒植物たち」森昭彦著
毒草など、私たちの周囲に何げなく存在する危険な植物を、実際の症例とともに解説するビジュアルテキスト。
日本で最も危険な植物は意外にも野菜だという。その最たるものがソラニンというステロイド系アルカロイド類を生産するジャガイモで、過去50年で食中毒患者が一番多い植物なのだとか。いんげん豆やズッキーニなども、加熱の具合や成熟度などによって危険が伴うそうだ。
想像以上に毒性が強烈で、おまけに約30種22亜種もあり、見た目で正確な判断ができないトリカブトをはじめ、住宅地などでも普通に育てられているチョウセンアサガオや、液汁が肌に付着すると腫れや水ぶくれを起こすアネモネなど、約70種を網羅。(SBクリエイティブ 1000円+税)