「主夫のトモロー」朱川湊人著

公開日: 更新日:

 小さな美術雑誌の編集者だったトモローは、突然、会社の〈整理〉を告げられた。親会社の社長が土地ころがしに失敗したためらしい。ということは……クビ? 恋人の美智子に電話したら、「いいじゃん、結婚すれば」とあっさり言う。

 小説家志望だったトモローも、新人賞に応募するチャンスかもしれないと考えた。美智子は本気で、おじいちゃんがあまり長くないから早く花嫁姿を見せたいと言う。無職になったのに結婚の申し込みは……とためらっていると、「黙ってりゃ済むことじゃない」。意外にすんなり結婚して子どもが生まれ、トモローは家事と育児を担うことに。

 ハートフルな育児小説。(NHK出版 1600円+税)

【連載】今日の新刊

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる