「犬はあなたをこう見ている」ジョン・ブラッドショー著、西田美緒子訳

公開日: 更新日:

 動物行動学の第一人者が、犬の知力や知覚、感情などを解説した動物本。

 かつて犬は人間にとって狩りの手伝いや羊の番など「道具」だったが、ペットとなることによって、以前よりも行儀よくすることを期待されるようになった。そして、犬の祖先であるオオカミの性質から「力の上でかなわない」と思い知らせることによってコントロールする「できなければ罰する」というしつけ方が横行した。

 そもそもそのオオカミの性質が誤りだったと、適切なしつけ方を解説。オオカミがどのようにして犬になったのか。その進化の歴史をたどりながら、犬の「人懐こさ」の理由や、犬が周りの世界をどのように把握しているかなどを解き明かした愛犬家必読の書。(河出書房新社 980円+税)


最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる