「破婚」及川眠子著
著者はWinkの「淋しい熱帯魚」や、新世紀エヴァンゲリオン主題歌「残酷な天使のテーゼ」など、数多くのヒット曲を送り出した人気作詞家。そんな彼女が休暇で訪れたカッパドキアで18歳年下のトルコ人と出会い、やがて結婚。しかし日本にやってきた彼は「床屋に行くからお金ちょうだい」に始まり、やがて「商売を大きくしたい」「兄の店を援助したい」など、詐欺師まがいの口八丁で次々に金を無心するようになる。彼女は母親のような気持ちでワガママを全部聞いたが、気が付けば亭主につぎ込んだ金はなんと3億円。離婚時にはさらに7000万円の借金を背負う羽目になったという。
13年間の破れかぶれな結婚生活をつづった、本人いわく「総製作費3億7000万円」の告白本。(新潮社 1400円+税)