最新面白マンガ特集

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「学べるマンガ100冊」佐渡島庸平、里中満智子ほか著、日本財団監修

 映像化され、単行本が100万部超え、キャラクターグッズが飛ぶように売れるマンガはさておき、大人に響くのは、本当に心を揺さぶられるマンガか否かだ。人生哲学や有益な情報を教えてくれるかどうか。そんな観点から選んだ最新5冊を紹介しよう。

 教科書よりも深く学べて、学校よりも面白い。それがマンガであると、有識者らが証明する一冊。マンガ家、マンガ編集者、大学教授らが選考委員となり、100作品を11ジャンルに分けて紹介。文学、歴史、社会、職業、戦争、多様性……読者が科目別の授業を受けるような感覚で構成されている。

 過去の名作や大作、話題作を論じるが、アニメ化や映画化されたメジャー作品だけにあらず。陰の名作にも光を当て、「これは読んでみたい」と思わせてくれる。この一冊で100冊読んだ気になるもよし、全巻大人買いするもよし、マンガ喫茶へ駆け込むもよし。できれば紹介作品を手に取り、選考委員の熱い論評の真偽を確かめてほしい。教科書よりも有益と断言できる作品が必ず見つかるはずだ。(文藝春秋 1300円+税)


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