ニュースの裏側が分かる地政学本特集
「学校では教えてくれない地政学の授業」茂木誠著
予備知識ゼロのリスナー向けラジオ講座を書籍化した「日本一わかりやすい地政学の講義」。
著者によると地政学とは「要は縄張り争いのこと」。領土とか難民とか資源を巡って隣国同士がもめる、そんな国家間の対立を地理的な条件で説明するのが地政学だという。地政学的に言えば、圧倒的な優位で隣のカナダやメキシコから干渉されることがないアメリカは「島」なのだそうだ。その意味で、アメリカにとっての隣人は、日本であり、太平洋戦争は中国市場をめぐる戦いであり、現在の日米同盟もその根底には「中国問題」があるという。
日本と隣国のロシア、そして中国、韓国との関係をはじめ、世の中の動きを地政学的視点から解説した目からウロコ本。(PHP研究所 1300円+税)