ニュースの裏側が分かる地政学本特集

公開日: 更新日:

「恐怖の地政学」T・マーシャル著、甲斐理恵子訳

 国際情勢を理解するために地政学で注目する地理的要因とは、現実の地形はもちろん、気候や人口統計、その土地固有の文化、そして天然資源の埋蔵量まで含まれる。

 しかし、歴史書などではそうした地理的要因は無視されることが多かった。本書ではアメリカや中国、ロシア、日本、中東、ヨーロッパなど世界情勢のカギを握る国を中心に、地政学的視点から各国の国家形成の歴史を俯瞰。それぞれが抱える地形的制約を解説しながら、切迫するウクライナ問題や拡大する中国の影響を読み解く。

 さらに、今後激化すると思われる北極圏での資源競争などの予測もしながら、世界が抱える問題の本質と危機の構造を解説する。(さくら舎 1800円+税)

【連載】ザッツエンターテインメント

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方