「現美新幹線殺人事件」西村京太郎著

公開日: 更新日:

 画商の竹田の妻子が自宅で殺害された。刑事の十津川らはまず竹田を疑うが、彼は事件の数日前からスキー旅行に出掛けており、アリバイがあった。数日後、竹田は自宅から1枚の絵が消えていることに気づく。絵は近年、注目が集まる渡辺久が新人の頃に故郷・新潟の海を描いたものだった。

 2カ月後、竹田は画商仲間の丹羽に誘われ、車両を美術館に仕立てた特別列車「現美新幹線」に乗車する。渡辺の作品も展示されると聞いたからだ。竹田は、展示された渡辺の作品の中に自宅から消えたあの絵を見つける。不審を抱いた竹田は渡辺に連絡を取ろうとするが、渡辺は米国で交通事故に遭い生死不明の状態だと分かる。

 世界最速の美術館を題材にした長編ミステリー。(文藝春秋 900円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    火野正平さんが別れても不倫相手に恨まれなかったワケ 口説かれた女優が筆者に語った“納得の言動”

  2. 2

    【独占告白】火野正平さんと不倫同棲6年 元祖バラドル小鹿みきさんが振り返る「11股伝説と女ったらしの極意」

  3. 3

    立花孝志氏の行為「調査要求」オンライン署名3万6000件に…同氏の次なるターゲットは立憲民主党に

  4. 4

    ヤンキース、カブス、パドレスが佐々木朗希の「勝気な生意気根性」に付け入る…代理人はド軍との密約否定

  5. 5

    眞子さん渡米から4年目で小室圭さんと“電撃里帰り”濃厚? 弟・悠仁さまの成年式出席で懸念されること

  1. 6

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動

  2. 7

    オリ1位・麦谷祐介 暴力被害で高校転校も家族が支えた艱難辛苦 《もう無理》とSOSが来て…

  3. 8

    斎藤元彦知事に公選法違反「買収」疑惑急浮上しSNS大炎上!選挙広報のコンサル会社に「報酬」か

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議