「触法少女 誘悪」ヒキタクニオ著

公開日: 更新日:

 自分を虐待した母親を殺害した九子は、1年10月で女子少年院を仮退院する。退院当日、面会に現れた警視庁捜査1課の女刑事・朝霧から、九子に心酔していた里実が1年前に自殺したことを告げられる。朝霧によると、事件後、矯正施設に送られなかった里実は、ネットリンチに遭い、自死に追い込まれたらしい。さらにネットでは九子の話題で大騒ぎになっているらしい。

 少年院の前には、九子を迎えるため、養護施設の園長・佐伯とともに大勢の人間が集まっていた。年齢も職業もさまざまな彼らは、九子を支援するサイトに集まった有志だという。

 ネットにうごめく悪意に立ち向かいながら里実の死の真相に迫る九子を描く長編ミステリー。

 (徳間書店 720円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    石橋貴明のセクハラに芸能界のドンが一喝の過去…フジも「みなさんのおかげです」“保毛尾田保毛男”で一緒に悪ノリ

  2. 2

    清原果耶ついにスランプ脱出なるか? 坂口健太郎と“TBS火10”で再タッグ、「おかえりモネ」以来の共演に期待

  3. 3

    だから桑田真澄さんは伝説的な存在だった。PL学園の野球部員は授業中に寝るはずなのに…

  4. 4

    PL学園で僕が直面した壮絶すぎる「鉄の掟」…部屋では常に正座で笑顔も禁止、身も心も休まらず

  5. 5

    「ニュース7」畠山衣美アナに既婚者"略奪不倫"報道…NHKはなぜ不倫スキャンダルが多いのか

  1. 6

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 7

    フジ火9「人事の人見」は大ブーメラン?地上波単独初主演Travis Japan松田元太の“黒歴史”になる恐れ

  3. 8

    ドジャース大谷 今季中の投手復帰は「幻」の気配…ブルペン調整が遅々として進まない本当の理由

  4. 9

    打撃絶不調・坂本勇人を「魚雷バット」が救う? 恩師の巨人元打撃コーチが重症度、治療法を指摘

  5. 10

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した