「ゴーストアンドポリス GAP」佐野晶著

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 新人警官の桐野哲也は東北大法学部を出ているのに地方公務員採用で神奈川県辻堂の鳩裏交番に配属された。ここはやる気のないダメ警官、いわゆる「ごんぞう」ばかり。実はこの交番は警察庁が直接管理する実験交番だった。

 桐野は藤沢南警察署の戸村副署長の密命で、ごんぞうたちを懲戒免職に追い込む違法行為の証拠を記録することに。鳩裏交番の管内ではまだ起きていないが、近くの平塚や茅ケ崎でホームレス襲撃事件が起きていた。そればかりでなく、ゴミ屋敷の2階で住人の老婆が煮炊きに使っているストーブの横で黒焦げの死体となって発見されるという事件も発生して……。

 第1回警察小説大賞受賞作。

(小学館 1500円+税)

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