「アリバイ崩し承ります」大山誠一郎著

公開日: 更新日:

 新しい職場に着任後、初めての休み、「ぼく」は新しく住むことになった街を散策。アーケード式の「鯉川商店街」を歩いていると年季の入った時計屋が目につく。腕時計の電池交換のために入店すると、壁に「アリバイ崩し承ります」と怪しげな張り紙があった。

 店主の時乃に尋ねると、先代の祖父が始めたという。アリバイがあると主張する人は、何時何分にそこにいたと言うが、つまり時計が主張の根拠になっているのだから、時計屋こそがアリバイの問題をもっともよく扱えるということらしい。新米刑事のぼくは、その祖父からアリバイ崩しの仕方を伝授されたという時乃に、捜査中の難事件についてつい相談を持ち掛ける。

 時乃が7つの事件のアリバイ崩し・アリバイ探しに挑む連作ミステリー。

(実業之日本社 680円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる