「黒と白のはざま」ロバート・ベイリー著 吉野弘人訳

公開日: 更新日:

 2011年8月18日の夜、黒人弁護士ボーはその日、一番顔を合わせたくない男ウォルトンとバーで出くわす。彼らが住むテネシー州プラスキはKKK発祥の地で、ウォルトンはかつてその最高指導者だった。

 45年前の今日、KKKによって父親を虐殺されたボーは、ウォルトンと彼の仲間に裁きを与えるために人生のすべてを費やしてきた。しかし、証拠がなく、その願いは果たせぬままだった。翌朝、泥酔してオフィスで寝ていたボーは逮捕される。数時間前にウォルトンの遺体が木に吊るされ燃やされているのが見つかったという。ウォルトン殺害の容疑をかけられたボーは、ロースクール時代の恩師マクマートリーに弁護を依頼する。

 法廷ミステリー「ザ・プロフェッサー」続編。

(小学館 950円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」