「クスノキの番人」東野圭吾著

公開日: 更新日:

 商品の欠陥を客に知らせて解雇された直井玲斗は、もらえなかった退職金代わりに商品を盗もうとして捕まった。そこに祖母に依頼されたという弁護士がやって来て、依頼人の命令に従えば、釈放してもらえるという。 その命令とは、パワースポットとして人気のある月郷神社のクスノキの番人をすることだった。弁護費用が払えない玲斗は、その仕事を引き受けることに。クスノキの空洞に入って願い事をすると願いがかなうという評判で、日中だけでなく、予約を取って夜にやって来る男もいる。月に2回、どうやら新月と満月の夜のようだ。

 ある日、若い女がやって来て、その男が何を祈っているのかを玲斗に尋ねた。クスノキの前で交錯する、さまざまな人生を描く。

(実業之日本社 1800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方