「クスノキの番人」東野圭吾著

公開日: 更新日:

 商品の欠陥を客に知らせて解雇された直井玲斗は、もらえなかった退職金代わりに商品を盗もうとして捕まった。そこに祖母に依頼されたという弁護士がやって来て、依頼人の命令に従えば、釈放してもらえるという。 その命令とは、パワースポットとして人気のある月郷神社のクスノキの番人をすることだった。弁護費用が払えない玲斗は、その仕事を引き受けることに。クスノキの空洞に入って願い事をすると願いがかなうという評判で、日中だけでなく、予約を取って夜にやって来る男もいる。月に2回、どうやら新月と満月の夜のようだ。

 ある日、若い女がやって来て、その男が何を祈っているのかを玲斗に尋ねた。クスノキの前で交錯する、さまざまな人生を描く。

(実業之日本社 1800円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    大河ドラマ「べらぼう」の制作現場に密着したNHK「100カメ」の舞台裏

  1. 6

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  2. 7

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  3. 8

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  4. 9

    フジテレビ第三者委の調査報告会見で流れガラリ! 中居正広氏は今や「変態でヤバい奴」呼ばわり

  5. 10

    トランプ関税への無策に「本気の姿勢を見せろ!」高市早苗氏が石破政権に“啖呵”を切った裏事情