「華麗なる誘拐」西村京太郎著

公開日: 更新日:

 アメリカで私立探偵のライセンスを取得した左文字は、新宿の高層ビルで探偵事務所を開業するが、仕事の依頼がない。そんなある日、ビルの2階のカフェで妻で秘書の史子とコーヒーを飲んでいると、隣席のカップルが突然苦しみだす。2人は病院に搬送されたが死亡。警察で事情聴取を受けた左文字夫婦は、シュガーポットに青酸カリが混入された殺人事件だったと教えられる。

 実は、3日前、首相公邸に日本国民全員を人質にしたという人物から身代金5000億円を要求する脅迫電話が入ったという。カフェの事件はブルーライオンズと名乗る犯人による無差別殺人のようだ。左文字は警視庁の矢部刑事から捜査への協力を求められる。2日後、北海道で第2の殺人が発生する。

 1977年発表の誘拐ミステリー名作の再文庫化。

(河出書房新社 850円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  2. 2

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  3. 3

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  4. 4

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5

    一人横綱・照ノ富士が満身創痍でも引退できない複雑事情…両膝と腰に爆弾抱え、糖尿病まで

  1. 6

    くすぶっていた木村拓哉&新垣結衣“身長差問題”は杞憂? 「教場0」で相まみえるシーン複数

  2. 7

    昭恵夫人が講演で“固まる”珍事…参加者に旧統一教会の政治団体会員、質疑で安倍元首相を礼賛

  3. 8

    大谷がいちいち「大袈裟に球を避ける」のは理由があった!弱点めぐる相手投手との暗闘の内幕

  4. 9

    11日開幕エビアン選手権でわかる? 渋野日向子「完全復活」の試金石

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」