「風を結う」あさのあつこ著

公開日: 更新日:

 3代続く縫箔屋「丸仙」の娘、おちえは17歳。剣術が好きで竹刀を振り回してばかりいる。半年前に弟子入りした吉澤一居は2000石の旗本の若様だが、おちえの母は、本物の職人になると見込んでいる。

 ある日、悪心で倒れたおちえを診察しに、医者の宗徳がやってきたが、一居の顔を見たとたん、顔色が変わった。毒を盛られて死んだ商家の若旦那に似ているとごまかして、宗徳はそそくさと帰っていった。その宗徳が血を吐いて死んでいるのが発見された。死にざまが、宗徳が話した毒殺された若旦那そっくりだと、おちえは気がつく。

 町娘おちえが、職人の一居と組んで事件を解決する〈針と剣〉シリーズの最新作。

(実業之日本社 1600円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に