「包帯クラブ ルック・アット・ミー!」天童荒太著

公開日: 更新日:

 国際医療団の騎馬笑美子(ワラ)は亜熱帯地方の少数民族の村に派遣された。ワラの恋人のタツヤ・ディノはフォトジャーナリトで、テロリストに学校を燃やされた少女が焼け残った柱に白い包帯を巻いた場面を撮影した。その写真は見る者に再生への希望を与え、学校再建の寄付活動にもつながった。

 ワラたちは高校時代から心が傷ついた場所に包帯を巻きつけるという包帯クラブの活動をしているが、カナダ人医師のアリスからその活動は世界に広まりつつあると聞かされた。そんな時、外科医のハッサンが、タツヤが取材中に銃撃されたと告げる。

 傷ついた人たちを守るために、包帯クラブの活動を続ける人々を描く。

(筑摩書房 1760円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方