「信長鉄道 関ヶ原を越えて!」豊田巧著

公開日: 更新日:

 国鉄民営化前夜の1987年3月31日、民営化反対派の十河ら国鉄の組合員10人は名古屋工場の敷地ごと桶狭間の戦い直前の尾張にタイムスリップ。十河らは戦国の世で生き残りを図るため鉄道会社「國鉄」を立ち上げ、鉄道を敷いて信長に協力してきた。

 3年後の永禄6(1563)年、國鉄「真東海道本線」は清洲城まで延伸。旧暦1月15日、十河らは松平元康(後の家康)一行を鉄道で熱田から信長の待つ清洲城まで送る。清洲同盟が結ばれたのは1年前のはずだが、歴史が変化を始めているようだ。半年後、十河らは信長の命を受け、美濃攻略のため洲俣から大垣への鉄路の延伸に取り掛かる。

 信長のもと「天下布設」に邁進(まいしん)する十河らの活躍を描く時代鉄道エンターテインメント第2弾。

(角川春樹事務所 880円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    広末涼子が危険運転や看護師暴行に及んだ背景か…交通費5万円ケチった経済状況、鳥羽周作氏と破局説も

  2. 2

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  5. 5

    露呈された韓国芸能界の闇…“兵糧攻め”にあうNewJeansはアカウントを「mhdhh」に変更して徹底抗戦

  1. 6

    大阪万博ハプニング相次ぎ波乱の幕開け…帰宅困難者14万人の阿鼻叫喚、「並ばない」は看板倒れに

  2. 7

    大阪・関西万博“裏の見どころ”を公開!要注意の「激ヤバスポット」5選

  3. 8

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  4. 9

    広末涼子が逮捕以前に映画主演オファーを断っていたワケ

  5. 10

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い