「連鎖」小杉健治著
「連鎖」小杉健治著
弁護士の鶴見は、テレビ番組のコメンテーター・諸岡を殺した容疑で逮捕されたしずかの弁護人となる。
しずかは、会社経営者・河合の息子の嫁だ。事件現場は諸岡の部屋で、警察は2人が不倫関係にあり、別れ話がもつれ殺害に至ったとにらんでいた。しずかは接見した鶴見に不倫関係を否定するが、諸岡を訪ねた理由を明かそうとしない。
やがて、諸岡がテレビでコメントした無名の画家・枝川が事件に関係していることが判明。調べるとしずかは、6年前に同郷でもあるこの画家の作品3枚を京都の画廊で購入していた。その翌年、枝川は青酸カリで服毒自殺をしていた。鶴見はしずかと枝川の関係を調べるために彼女の故郷、京都の宮津に向かう。
弁護士の鶴見を主人公にした人気ミステリーシリーズ最新刊。 (集英社 814円)