「二十面相暁に死す」辻真先著

公開日: 更新日:

「二十面相暁に死す」辻真先著

 敗戦の翌年、少年探偵団の団員・羽柴少年が、疎開先から戻り、団長の小林少年を訪ねて来た。一緒に映画を見た小林少年は、帰り道に羽柴家に立ち寄る。すると当主の壮太郎氏が怪訝な顔をして現れた。

 聞くと、2人が映画を見ていた時間、羽柴家に偽物の明智探偵と小林少年が現れ、家宝の「黄金の厨子(ずし)」を預かってくれることになったというのだ。その直前、羽柴家には怪人二十面相から犯行予告が届いていたため、壮太郎氏は疑うことなく家宝を預けてしまったという。

 同じころ、明智探偵は二十面相から犯行予告が届いた銀座の美術商の警備の件で警視庁の中村警部に呼び出されていた。

 二十面相と明智探偵・小林少年コンビの攻防を描く辻真先版「怪人二十面相」シリーズ第2弾。

(光文社 814円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷に懸念される「エポックメーキングの反動」…イチロー、カブレラもポストシーズンで苦しんだ

  2. 2

    やす子の激走で「24時間テレビ」は“大成功”のはずが…若い視聴者からソッポで日テレ大慌て

  3. 3

    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

  4. 4

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5

    阿部巨人が《もっともビビる》阪神投手の復帰でCS戦々恐々…Gナインに根付く苦手意識

  1. 6

    阪神・大山悠輔を絶不調に変えた根本原因…良かれと取り組んだオフの肉体改造が裏目

  2. 7

    兵庫パワハラ知事やコバホークも? 東大→官僚→政治家は“ピカピカの経歴”にあらず旧いタイプ

  3. 8

    やす子「24時間テレビ」での好感度上昇は諸刃の剣…早くも“イジリにくい芸人”になる懸念

  4. 9

    キムタクが迫られる「主役の座」からの退場…盟友からも“二番手”降格を提言される異例の事態

  5. 10

    神田正輝「旅サラダ」“有終の美”前に拒絶態度は変わらず…沙也加さん元カレ舞台中止で復帰は絶望的